This is Mr. Shirai




This is Mr. Shirai
世の中にある多くのものが輸入により形成されている輸入大国・日本。その中心地である東京の街並みは、輸入により過去を常に新しく上書きされており、世界中どこを見渡してもこれほどまでに上書きされている場所はない。
そしてUpdateが繰り返される東京において、天王洲という地は新たなIdentityが保存される場所であり、Ideaに触れることのできる場所でもある、いわば「保存と生成の集合地点」となっている。
今回のSculptureは、白井さんと手元にある松の木の種でその輸入文化が可視化されてる。
古代の象徴「恐竜」、未来の象徴「宇宙人」を合わせることで「現在」を表現する白井さん。白井さんは全ての人の中に宿っており、何かを望んだその刹那に実現させる現象を抽象化させたものである。その白井さんの手に包まれた松の木の種には、同情・哀れみ・不老長寿という日本独自の解釈がある。しかし、属名の学名Pinusには、同情・哀れみ・Hope(希望)の意味を持つ。
このことから日本は「希望」を輸入し独自の変化することによって「不老長寿」を創り上げたのだと思う。保存と生成の集合地点である天王洲という地において、白井さんは「希望」を輸入し、独自の変化・発展をもたらす。
設置場所:東京都品川区東品川2丁目2−20オーシャンスクエア広場
2022.02
